「もう限界!転職したい!」と思っても、いざとなるとなかなか勇気が出ないものです。
「もし次の職場がもっと悪かったら…」なんて考えると不安になって、「辞めたい」と「このままでいいかも」を行ったり来たり。
先の見通しが立たないことは誰でも怖いものです。
そんな時は、考えを整理するとやるべきことが見えて一歩踏み出せるようになります。
この記事では、ごく普通の病院看護師から一般企業に転職した私が、一歩を踏み出すための勇気を出す方法をお伝えします。
- 転職に踏み切れないよくある理由は3つ
- 後悔したくないなら「転職したい理由」「留まりたい理由」を整理しよう
- それでも自信がないなら第三者の視点を借りよう
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看護師が転職に踏み切れない理由
転職したいのにためらってしまうのは、以下のような理由が考えられます。
理由①失敗する可能性ばかり考えてしまう
危機回避のために人間に備わった性質として、得よりも機会損失を避ける傾向があります。
これは行動経済学の「プロスペクト理論」の実験でも証明されています。
例えば、あなたなら以下のゲームに挑戦しますか?
コイントスして表が出たら200万円もらえ、裏が出たら100万円失う
客観的にみると挑戦したほうが得するはずなのに、ためらってしまうのではないでしょうか。
このように、人は失敗を過大評価してしまい合理的に判断できないものです。
理由②まわりの人に反対される
転職したいと相談すると引き止められる、あるいは辞めさせてもらえない、というのはあるあるです。理由は3つ。
日本人の転職へのネガティブイメージ
日本には転職を良しとしない文化があります。
「転石苔を生ぜず」という言葉はもともと英語の格言で、アメリカでは「活発に動いている人はサビつかない」という意味です。
一方、日本では文化的に「転がってばかりでは成功しない」という解釈になり、他人にも転職を勧めない風潮があります。
相手が有利なように発言している
師長など管理職に引き止められるのはポジショントークです。
病院では「年度末でないと辞められない」「異動・転職は順番待ち」など根拠不明のルールはよくありますよね。
この場合、管轄内の離職率を下げたいがための発言で、あなたのことを思っているわけではありません。
嫉妬
「転職なんてうまくいくわけない」
「あなたには無理」
このような強い言葉で否定してくる人は、あなたに嫉妬しているだけです。
その人も職場に不満があり、でも自分は辞められないから、新しい未来に進もうとするあなたの邪魔をしてくるんです。
従ってもプラスにはなりません。
理由が何にしろ、他人はあなたの人生に責任を取ってはくれません。
理由③そもそも何がしたいかわからない
今の職場に不満があるけれど、どうしたいかはわからない。やりたいことがない。
このような理由なら、転職は一旦思い留まったほうがいいでしょう。
勢いで転職すると次の職場でも同じ状態に陥ります。
まずは正しい方法で自己分析をしましょう。
転職に失敗して後悔する看護師の特徴
思い切ったはいいけれど、なかには転職に失敗してしまう人もいます。
でも素敵な未来を思い描いていたはずなのに後悔するのはなぜなのでしょうか。
実は、転職に失敗する人にはある傾向があります。
特徴①転職のメリット・デメリットを正しく比較できない
「嫌なところから逃げたい」だけでは後悔します。
理由は、不満にばかり目がいって、転職後のリスクを正しく評価できていないから。
転職先の給料に目がくらんだけれど想像以上に忙しい職場だったなど、別の嫌なところが目について転職を繰り返すことになります。
これを避けるには、転職によって変わることを一度すべて書きだして整理しましょう。
詳細は次の「後悔しないための5ステップ」で解説しています。
私が初めての転職で後悔したのはこれが理由でした。
給料が高い職場にはそれなりのワケがあるんですよね…
特徴②明確な転職理由がない
転職理由が漠然としていると、採用後に「こんなはずじゃなかった」という後悔に陥りやすいです。
これは、転職後のイメージとリアルのギャップが生まれやすいから。
引き止めに合ってモメる原因にもなりますので、「何を得るために転職するのか」を言葉にできるようにしておきましょう。
特徴③自分を客観的に見ることができない
主観的な判断だけで転職すると失敗しがちです。
人間には認知バイアス(認知のゆがみ)が必ずあります。
認知バイアスとは、直感や先入観により非合理的な判断をしてしまう心理のこと。
苦労して取ったために看護師資格を過大評価して「自分には看護師しかできない」と思い込んだり、逆に転職先がキラキラ輝いて見えてしまい足元をすくわれたり…
でも、これは当たり前のこと。自分の姿は自分では見えないものです。
ゆがみのない判断をするためには、鏡となるあなたの周りの人の意見を聞いてみるといいでしょう。
まずは気持ちを吐き出したいなら友人、客観的な意見をもらいたいなら転職のプロへ相談するのがおすすめです。
看護師が転職で後悔しないための5ステップ
転職に踏み切る勇気を持つためにはしっかりと準備をする必要があります。
以下の5つのステップで整理してみましょう。
ステップ①不満や叶えたいことを書き出す
最初に、大きな紙に不満・叶えたいことを思いつくものから書き出してみましょう。
これ以上出ない!というところまで絞りだすのがポイント。
ふせんがあれば1枚に1つずつ書いておくと、この後のステップが楽になります。
ステップ②書き出したものを分類する
書き出したら、その中でも似通ったものを集めて名前をつけてみましょう。
例として、以下のように分類します。
- 「成長している実感がない」「もっと〇〇をやってみたい」を成長に
- 「趣味のために長期の休みがほしい」「病棟会のために休日に病院に行くのが嫌」をワークライフバランスに
この作業のなかで、自分が何を大切にしたいかが次第に見えてきます。
ステップ③優先順位を明らかにする
ステップ①で出した項目から特に重要だと思える5つを選び、優先順位を決めましょう。
100%理想的な職場は存在しません。
そのため「あなたが価値を置くもの」を明らかにしておく必要があります。
業務量が多くてもお金を多く稼げる職場がいいか。
収入が減っても夜勤がない生活がいいか。
あなたにとっての重要度を決めておくと、他人の意見に振り回されずに納得した職場選びができます。
ステップ④不満を現職で解決する方法を考える
転職はハイリスクな行動です。
多少面倒でも、まずは異動などリスクが低い手段を試してみるべきです。
ステップ③で挙げたものを、現職で解決できる手段はないか考えてみましょう。
例として以下のような方法があります。
- 仕事のやり方を変える
- 先輩や師長に相談する
- 異動を希望する
転職の際、「解決手段を十分に探ったか」を面接官は観察しています。
問題を簡単に放り出す人の採用を避けたいからです。
ステップ⑤それでも解決しないなら転職する
現職では解決できないと判断した後に転職を検討します。
本当に転職が最適解か。
これをしっかり検討していれば、転職後に後悔することはありません。
退職後のお金のことが心配なときは、失業手当と傷病手当を活用しましょう。
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転職はギャンブルではなく冒険です。
ここまで準備していればあなたは大丈夫!飛び込んでみましょう。
転職するか迷うなら第三者の視点を借りてみる
特に初めて転職する場合、踏み切る勇気はなかなか出せないもの。ただの無謀な行動ではない!と自信を持つためには心と情報の整理が必要です。
自分の判断が間違っていないか心配なら、誰かに相談してみましょう。
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