この病棟の救世主だ!と思う人ほど辞めちゃうんだけど、どうして?
そして残ってほしくない人ばっかり残るよね…
この記事では看護師歴15年の筆者が、優しい看護師ほど仕事を辞めてしまう理由・お局様や性格の悪い人ばかりが残る理由について深堀りします!
職場の人間関係に悩まないために絶対必要なのに、意識している人が少ない対策についてもお伝えします。
\ 看護師辞めたい!と思ったら /
辞めてしまいがちな優しい看護師の特徴4つ
優しい看護師ってどんな人をイメージしますか?
「優しい」という言葉の意味は、辞書に以下のように載っています。
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
Weblio デジタル大辞泉より一部引用
実際には、どんな人のことを「優しい」と感じるのでしょうか。
同僚や医師、患者さんに優しいと思われる看護師の特徴をご紹介します。
優しい看護師の特徴①気配りができる
細やかな気配りができる人は「優しい」と判断されます。
仕事ができるので精神的に余裕がある人であることが多いです。
だれがやってもいい仕事を率先してやったり、困っている時にタイムリーに手を貸してくれたり…
そんな気配りを受け取ったら誰もが「優しい人だな」と感じますよね。
優しい看護師の特徴②相談しやすい
優しい人は、いつでもにこやかで話しかけやすい雰囲気があります。
心から相手のことを思っているので、相手に不快な思いをさせないよう常に注意しているのでしょう。
おかしな質問をしても嫌な顔せずに教えてくれる、否定せずに話を聞いてくれる人は相談しやすいですよね。
優しい看護師の特徴③感情的に怒らない
怒らない人には2つのパターンがあります。
一つは、自分の感情のコントロールが上手い人です。
感情的に怒ることの不利益を理解しておりアンガーマネジメントができるので、誰かが失敗しても「叱る」のみで「怒る」ことはしません。
もう一つは、実は冷めている人です。
つまり、相手への期待値が低いから怒らない。
赤ちゃんに言葉が通じないと言って怒る人はいないですよね。
どちらにも共通するのは、物事を客観視できることでしょう。
優しい看護師の特徴④看護への理想が高い
看護という仕事に高い理想を持っている人は、患者さんを第一に考えて行動するため「優しい」と周囲に思われます。
患者さんの思いをじっくり傾聴してあげたり、患者さんの利益を考えて自発的に勉強を続けたり。
相手を大切にできる人は優しい人だと感じますね。
なぜ優しい看護師はすぐに辞めるのか
では本題です。
優しい看護師、残ってほしい看護師から辞めていくのはどうしてなのでしょうか。
優しい人が辞める理由①仕事の負担が集中する
優しい人には負担が集中しやすいです。
理由は周囲が頼みごとをしやすく、本人も「他の人が嫌な思いをするくらいなら自分が我慢すればいい」という考えだからです。
特に面倒な仕事が集まったり、急な勤務変更を断り切れなかったり…
すべて聞き入れて何とかしようとしますが、一人で抱え込んで疲れ切ってしまうと退職にいたります。
優しい人が辞める理由②共感力が高く疲れてしまう
優しい人は精神的に疲れてしまいやすいでしょう。
常に相手に不快な思いをさせないよう気を配っているので、神経をすり減らしています。
いろんな人の相談や愚痴を聞かされ、しかもそれを自分の中にため込んでしまうことも…
まわりに迷惑をかけないようギリギリまで退職を黙っている人も多く、「急に辞めた」という印象を持たれやすいです。
優しい人が辞める理由③舐められて傷つけられやすい
優しい人は反抗しないため舐められがちです。
気が強くて反論する人は言われにくいですが、優しい人は小さなことでもチクチク指摘されてしまいます。
理不尽な詰められかたをしても反論しないので、相手は余計につけあがります。
こういった小さな傷が積み重なって辞めてしまうのでしょう。
優しい人が辞める理由④自分の状況を客観的に分析できる
怒らないけれど実は冷めている人にありがちなのが、自分を客観視できるからこそ辞めてしまうパターン。
自分が得るものがない職場だと知るとすぐに切ってしまえる判断力があります。
有能で引く手あまたなので次の転職先もすぐに見つかります。
優しい人が辞める理由⑤理想と現実のギャップが大きくなりやすい
看護に熱い人は、理想と現実の差が開きすぎると辞めてしまいやすいです。
自分がやりたい看護という理想と、忙しくてケアを十分に提供できないという現実が大きく乖離しやすく、もどかしさを感じます。
「もっと患者さんひとりひとりに向き合いたいのに…」
「もっと丁寧に仕事をしたいのに…」
「ここよりもっといい医療を提供できる病院があるのに…」
こんな思いを抱えてしまい、職場への愛着がなくなってしまうんです。理想が高いぶん、現実の自分との落差が大きくなって耐えられなくなるんですね。
意地悪なお局看護師ばかり残るのはなぜ?
看護師の職場ってお局様が各部署に1人や2人は必ずいます。
優しい人とは反対に、残ってほしくない人ほど残ったりしますよね…
なぜなのでしょうか。
お局看護師が辞めない理由①居心地がいい状況が出来上がっている
お局看護師にとって今の職場はとても居心地がいいです。
なぜなら、その職場で絶対的な地位を獲得しているから。
もともと人に迷惑かけても気にしない性格なのでしょうが、長くいるほど反抗する人も少なくなります。
長くいるのでその職場の仕事や暗黙のルールを熟知しており、上司ですら安易に排除できません。
居心地がいいので今の環境を手放したくないというのが、お局様が君臨し続ける理由です。
お局看護師が辞めない理由②愚痴や新人いびりで発散できる
お局様はストレスが蓄積しにくいです。
周囲は自分に逆らえない下っ端だらけ。
イラッとしたら愚痴も言い放題、誰かに八つ当たりしたりいじめたりして発散すればいいだけです。
口だけは「あなたのために言ってる」「私の頃はもっと大変だった」なんて言いますが…
本心は相手を思いやる気持ちなんてなく、自分が快適ならそれでいい。
これがお局様の思考回路です。
お局看護師が辞めない理由③他に転職できるところがない
お局様が残ってしまうのは、単純に次の就職先が見つからないからという理由もあります。看護に真摯に向き合おうとする気持ちもないので知識・スキルが偏っていて、他の施設では通用しません。
年齢もそれなり、性格もあまりよろしくないので、採用してもらえないんです。
感染している患者には石けん清拭!と言っているお局様に会ったことがあります。知識が化石です…
優しい人が辞めて意地悪な人ばかりが残ったときの対処法
優しい人が辞めることを悲しむあなたも優しい看護師なのでしょう。
でも意地悪な人ばかりでギスギスすると、余裕がなくなって自分自身も「嫌な人」に染まってしまいます。
そうなる前に、自分なりに知識・スキルを蓄積して他に移れる準備だけはしておきましょう。
ストレスを発散するだけでは根本的解決にはなりませんよ。
今の職場で得られるものがない、精神的に余裕がない時は辞めてもいい
精神的な健康を維持しながら働くコツは、「今の職場で得られるものがあり、かつ精神的に余裕がある」場合にのみ続けることです。
たとえ意地悪な人からでも学べることもあります。でも…
- 何も得られるものがない
- 仕事がつらい
こんな状態なら、そろそろあなたも辞め時かも。職場の人間関係は、いち看護師にコントロールできるものではありません。
退職後の費用が心配なら、雇用保険等が最大28か月間受給できる制度もあります。
自分での申請も可能ですが非常に複雑なため、手間と時間がかかります。社労士さんに相談してみましょう。
\ 無料の退職代行つき! /
根本的解決策は「自分のキャリアを広く考えて準備しておくこと」
仕事の人間関係で悩まないためには、自分のキャリアをちょっと先まで、広く考えておくのがいいと私は思います。
「キャリアなんて大層なもの、自分には関係ない」「そんなに意識高くない」
こう考える方もいるでしょう。しかし、本来の意味のキャリアとは仕事人間のためのものではなく、全員の生活に関わる身近なものです。
職場に留まる目的があれば多少の不満は気にならなくなりますし、病院以外や看護師以外で働く人生もあるのだと知っていれば、他に移ることもできます。
看護師の世界は女の園ですから、人間関係の軋轢がどうしても生じやすいです。
「看護師を辞めたい」と誰もが一度は思うのも当然でしょう。
悪い職場は看護師を高い給料で大量採用しているのにどんどん辞めていきます。あなたも巻き込まれないよう、脱出準備は計画的に!
\ 無料面談で3,000円分のギフト券をゲット! /
まとめ:人間関係に悩まないために
仕事の人間関係で悩みたくはないですよね。
他人に振り回されないためには、自分がどこでも通用するように準備をしておくことです。
たとえ意地悪な人がいない職場に就職したとしても安心はできません。
後から攻撃的な性格の人が入ってくることもあります。
自分が異動させられてしまうこともあります。
でも、困ったときに初めて転職活動をすると焦って失敗しやすいものです。
今すぐ辞めたいわけではなくとも、水面下で着々と備えておきましょう。
コメント