夜勤、勉強会、委員会、看護研究などなど…看護師って大変な割に給料は上がらないですよね。
「もっと楽に稼げる仕事をしたい」と思う方もいるでしょう。
この記事では、看護師から一般企業へ転職を成功させた筆者が、以下のような疑問にお答えします。
- 看護師の給料は本当に安いのか
- どうして安く感じるのか
- 自分に合った仕事を見つけるにはどうしたらいいか
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看護師の給料は本当に安いのか
看護師の給料は本当に安いのでしょうか?
結論から言うと、金額を見ると全体に比較して安くはありません。
厚生労働省の調査から、全体の年収に対し20代~30代前半はむしろ高いほうです。
ですが、看護師の年収の伸びは全体よりもなだらかなことがわかります。
特に35歳ころを境にして伸び悩むのです。
看護師の給料が安く感じる理由は”コスパが悪いから”
では、なぜ看護師は「給料が安い」と言われるのでしょうか。
理由は労働量・責任と給与が見合っていないからでしょう。
看護師の立ち位置は頑張っても金銭的には報われにくい構造です。
基本給が安く夜勤手当頼り
看護師は基本給が高くはありません。
理由は新人でもどんなに仕事ができるベテランでも配置基準でのカウントは1人であり、経営的視点でみると看護師は利益を生み出せずコストになるから。
代わりに夜勤手当が高く設定されている施設が多いですよね。
その結果、夜勤がたくさんできる時期は満足できる収入が得られるのですが、育児・介護・自身の健康不安などのライフイベントに弱くなってしまいがちです。
昇給率が低く努力が給与に反映されない
看護師は昇給がほとんどありません。年3,000円~4,000円が平均です。
その理由は基本給が安い理由と同じで、コストを上げにくい病院経営上の事情があります。病院は人件費という固定費が非常にかさむ業態ですからね。
看護師は、患者さんを一番に考えている真面目で熱心な方も多いです。でも、頑張っている人も適当にこなしている人も、病院経営の視点から見れば同じく「ひとりの看護師」でしかありません。
患者さんや同僚、医師から信頼・感謝されることを一番の報酬と考えられる人は、きっと看護師が天職なのでしょう。
とはいえ、お金のことも無視はできませんよね。
精神的な満足だけでは長く続けられないという人のほうが多いのではないでしょうか。
サービス残業が多い
看護師はまだまだサービス残業が多い職種です。
情報収集は始業前に終わらせる、という文化の施設は多いです。受け持ちによっては、始業時間の1時間以上前に出勤しても間に合わないことも。
また、病棟会・委員会・研修などで夜勤明けや休日なのに病院に行く、なんてこともザラですよね。
業務に必要なことを無給でやっているため、時給換算すると労働量に見合わないと感じやすいのでしょう。
自己研鑽という名の時間外労働の強制
医療は日々進歩しており、エビデンスに基づいたケアを提供するためには自己研鑽は必要です。
ですが、それが自発的でも給与が発生するでもなく職場から強制されることは問題です。
例を挙げると、勤務時間内には絶対終わらないような量の課題や、ケースレポート・看護研究を強制的にやらされたりしますよね。
そしてもちろん、そこに残業代がつくことはありません。
業務に必要な研鑽に給料が発生しないのは、一般企業ならコンプライアンス違反です!
精神的負担が重い
精神的なプレッシャーも負担の一因です。
看護はほんの少しのミスが人の健康・命に直結するからです。
人員に余裕がなく全員が膨大な量のタスクをこなしており、心の余裕がなくなりがちですよね。新人いびりや派閥ができるなどの人間関係の問題が起こりやすい環境です。
また、一部の患者のわがままや暴力への対応、スタッフを守ってくれない病院の姿勢に不満を持つことも。
神経をすり減らしながら働いているのに満足な給料をもらえていないと、辞めたくなってしまいますよね。
体力的負担が重い
看護師は体力勝負の仕事です。
- 病棟の端から端まで何往復もする
- 自力で動けない患者の移動介助
- 肥満患者の体位変換
こんな仕事で両足がパンパンにむくむ、腰を痛めるなどは看護師共通の悩みなのではないでしょうか。
夜勤など不規則な勤務体制も看護師自身の健康をむしばむ原因になります。
体が資本であるがゆえに、自分の健康が害されると満足に稼げなくなることも…
身体的にタフな人だけが生き残る世界です。
自分のペースで仕事がしにくい
看護師の業務は幅広く、純粋な看護だけを集中してするのは難しいこともあります。
あなたが思い描いている「やりたい看護」はできていますか?
特に急性期病院では細かいチェックやルールが多くて時間を取られたり、患者や医師、コメディカルに振り回されてやりたい看護ができないことも。
自分のペースでコツコツやりたいタイプの人は苦痛に感じますよね。
看護師の給料が安い!辞めたい!と思った時にやるべきこと3つ
「今の辛い環境を変えるには、看護師を辞めるべきか?」「異動や看護師としての転職だけで解決するのか?」
そんなふうに悩んだとき、まずは「自分が何を大切にしているのか」を見極めることが大切です。
例えば家庭との両立なのか、精神的な楽さを求めるのか、たくさん稼げることなのか…
あなたにとって大切なことを一つだけ選ぶならなんでしょうか?
これを決めておくと、まわりの価値観に流されず納得して働くことができます。
わたしは看護師転職サイトに登録して失敗した経験があります。
情報収集だけのつもりが、エージェントに言われるがままに流されて転職先まで一気に決めてしまいました…
この経験をとても後悔しているので、あなたには同じ思いをしてほしくないんです。
看護師を辞めたいと思ったら、以下の順番は厳守です!
STEP①自己分析
最初にすべきことは自己分析です。
- 自分にはどんなポテンシャルがあるのか
- 何を大切にするタイプなのか
- 優先順位は何か
以上のことを知ることで、自分が取るべき行動の方向性が見えてきます。
例えば…
- 看護師としてどこでも働けるようになりたいから、今の職場でもう少し頑張って経験を積んでみる
- 看護師の給料じゃ満足できないから他の職種に転職したい
- プライベートを重視したいから両立ができる職場環境に行きたい
- 美容関係など好きなことを仕事にしたい
- 夜勤は体力的に無理だから、夜勤のないクリニックに行きたい
あなたの考えに一番あてはまるのはどれですか?ぼんやりとでもいいので自分なりの価値観・方向性を見定めることを意識してみてください。
STEP②キャリア相談
最初の手順として自己分析を挙げましたが、自分のことを客観視するのは相当難しいです。
特に看護師は新卒就活のときに自己分析をしていないので、何から手をつければいいかわからないですよね。
そんな時はキャリアのプロに相談するのが成功への最短ルートです。
転職エージェントのなかでも未経験職へのキャリアチェンジに強いサービスを選びましょう。あなたに合った仕事選びから職務経歴書の書き方、面接練習など内定までしっかりサポートしてもらえます。
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STEP③転職市場調査と応募
目指すべき方向性がある程度固まったら転職サイトやエージェントに登録します。
自己分析より先に登録しても問題ありませんが、軸が固まるまでは応募はしないほうがいいでしょう。
理由は、目標が定まっていないと選考で結局失敗するからです。
一般企業の転職では面接が複数回あるので、書類選考から最終選考までの一貫性が大切です。
わたしは最初、やみくもに応募して時間と労力を無駄にしてしまいました。同じ失敗を誰にも繰り返して欲しくないんです…
看護師の給料の安さに悩んで辞めた私の体験談
ここで、わたしがどのように考えて看護師からキャリアチェンジしたのかをお伝えします。
看護師をやっていた頃の私は、自分なりに看護の質を上げたくて資格取得にも積極的でした。
周囲からもそれなりに認められて最初は満足していましたが、頑張っているのに金銭的に評価されないことに次第に不満を持つようになりました。
看護師を辞めたいと思うようになりましたが、とはいえ、
「何から手をつければいいかわからない」
「自分は看護以外は何もできない」
「免許がなければ何もできないんじゃないか」と数年悩みました。そこで、
- キャリア構築についての本を50冊以上読破
- ネット・SNSで情報収集
- 自己分析
- 転職市場調査
- 20社以上に応募
- プロへキャリア相談(転職活動を始めて半年以上たってから)
これらを実践しましたが、一人で手探りだったため無駄に時間を費やしました。
「辞めたい」と思って行動を始めてから転職にいたるまで約1年…
転職活動が終わるころには、看護師として働いた経験が他の職種にも活かせるとわかり、自信もつきました。
しかし、最初の段階でしっかりとプロにキャリア相談していればこんなに苦労せずもっと早く転職できたと思います。
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未経験転職は1歳でも若いほど有利です。この記事を読んでいるあなたはぜひ最短で転職を成功させてくださいね。
まとめ:給料が安いことに悩んで看護師を辞めたくなったら
看護師は精神的にも体力的にも大変な仕事です。大変な分はせめて給料に反映されてほしいと感じるのは当然の感情ですが、看護師という職では構造上、頑張っても給料が上がりにくいのが現実です。
でも、「よし!じゃあ今すぐ辞めよう!」というのはちょっと待ってください。
一時の感情で転職をしようとすると絶対に後悔します。
ひと呼吸おいて、まずは自分の現在の立ち位置と今後どうなりたいかを知る自己分析をしてみましょう。
あなたの不満は部署異動で解決するかもしれませんし、反対に看護師を辞めることでもっと楽しく暮らせる世界があるかもしれません。
「自分はどうすればいいのか」を最短で明確にしたいなら、自己分析を徹底的にサポートしてくれるプロに相談するのがおすすめです。
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