看護師から他の仕事に転職したいけど、やり方がわからないなぁ…
私、専門卒だし看護しかできないし…
それ以外の仕事なんてできるわけないよ。
大丈夫!ポイントさえ押さえていれば、看護師以外への転職はできます!
この記事では、看護一筋15年からアラフォーで企業へ転職した筆者が、看護師から異業種への転職を成功させる方法を解説します。
- 在職中に転職活動を始める
- 収入がなくなると焦って失敗しがち
- 余裕をもったスケジュールを立てる
- 退職希望日からが逆算して半年~1年前に開始
- 徹底的に自己分析をする
- 入念な準備こそ成功への近道
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看護師からの転職で失敗しないための手順7ステップ
通常の転職活動は以下の流れで進みます。
- 転職の目的を明確にする
- 徹底的に自己分析し、希望条件の優先順位を決める
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作って応募する
- 面接を数回受ける
- 内定企業を精査して承諾する企業を決める
- 退職交渉
一般的な転職活動は、看護師としての転職とは別世界。時間も手間もかかります。
看護師の転職が簡単なのは人材不足だからでしょう。
看護師 | 一般的な転職 | |
転職活動期間 | 1週間~1ヶ月 | 3ヶ月~半年 |
選考通過率 | ほぼ100% | 20~30社応募し1~2社内定 |
必要書類 | 履歴書のみ | 履歴書と職務経歴書 |
面接回数 | 看護部長など1回 | 3回前後 |
看護師の転職活動は正規雇用よりアルバイト採用に近いです。
一般的な転職活動は応募から内定まで数か月。
さらに、異業種への転職準備で重要なのが自己分析。
これも、在職中にきちんと取り組むと3ヶ月〜半年かかります。
「看護師以外の道も考えたい」と思ったら、準備としての「転職活動」はすぐにはじめましょう。
進めるうちに「やっぱり看護師がいい」と思えば転職しなくてもいいのです。
我慢の限界になってから焦らないよう注意してくださいね。
手順①転職の目的を明確にする
あなたが転職で叶えたいことや不満はなんでしょうか。
- 体力的に楽な仕事がしたい
- 家庭と両立したい
- 女性ばかりで人間関係が悪い
- 看護師に向いているかわからない
転職は問題解決のいち手段です。
目的を見失わないよう転職の目的をクリアにしておきましょう。
求人を見ていると良い社名や給料にばかり目がいくのは転職あるあるです…
手順②徹底的に自己分析し、希望条件の優先順位を決める
目的が明確になったら、そのために必要な条件を具体的に考えましょう。
仕事の内容
どんな顧客と接するか
単純作業かクリエイティブか
業界
看護師経験を活かした医療業界か
興味のある別の業界か
働き方
テレワーク・フレックス勤務の有無
残業時間の許容範囲
収入
つらくても収入アップしたいか
最低ラインはいくらか
やりがいひとつとっても、「何をやりがいとするか」は人によって違います。自分に合った条件を知るためには深い自己分析が必須です。
通常、自己分析は新卒で必ず経験するもの。看護師は不慣れですから、自己分析には時間をかけるべきです。
時間をかけているヒマはない!という方は、プロにキャリア相談する方法もあります。
マジキャリはプロが徹底的に自己分析をサポートしてくれます。とてもいいサービスですので、興味があればどうぞ。
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私は育児中だったので、働き方が第一、仕事のやりがいが第二条件でした。
手順③求人を探す
自己分析が済んだら、応募する具体的な求人を探しましょう。
求人を探す方法はさまざまあって、どれがいいのかわからないですよね。
看護師から他の職種への転職は一般の転職エージェントの利用がおすすめです。
詳しくは記事後半でも解説しています。
リクルートエージェント 転職成功実績No.1の転職エージェント最大手
ビズリーチ 自分に合った転職エージェントに声をかけてもらえるスカウト型
手順④履歴書・職務経歴書を作って応募する
応募する前に履歴書・職務経歴書と2つの書類を作成します。
職務経歴書とは、今までの業務の経験内容や実績を詳細に説明する書類です。
看護師としての転職では通常必要ありませんので、初めて書く方がほとんどだと思います。
職務経歴書の書き方は以下の記事を参考にしてください。
まずはテンプレートに沿って書いてみましょう。
看護師の転職では「履歴書は必ず手書きで」と言われますよね。
一方、一般的な転職ではWordなどで作成してメールに添付します。
応募書類ではパソコンスキルも確認されていますよ!
手順⑤選考面接を受ける
一般企業の採用面接は通常3回です。
一次面接:人事担当者や現場の人
二次面接:現場責任者や役員
最終面接:社長や部門の最高責任者
病院で例えるなら、一次は事務方の人事担当と現場の看護師、二次は師長、最終面接は看護部長や院長、というイメージでしょうか。
選考の目的が異なるため、それぞれに対策を立てなければいけません。
自分の軸の一貫性も必要です。
ハードルが高く感じるかもしれません。実際に通過して内定が出るのはごく一部です。
でも、そもそも落ちるのが当たり前の世界。
転職は相性ですから、くじけず続けましょう。
準備をしっかりしていればあなたに合った企業に必ず巡り合えますよ!
手順⑥内定企業を精査して承諾する企業を決める
最終面接に合格したら、企業から内定通知が届きます。が、これで終わりではありません。転職を成功させるなら「内定後・内定承諾前」が超重要です!
有給消化率や福利厚生など、入社前に確認したいことってありますよね。
でも、採用面接では条件面の質問はご法度。「条件面しか考えていないのか?」と悪い印象を持たれてしまいますからね。
本当に入社しても大丈夫かを、リアルな視点で確認するのが「内定後・内定承諾前」のタイミングです。
複数の内定が出ていれば、より条件がいい企業を選ぶこともできますね。
手順⑦退職交渉
内定承諾をしたら、すぐに直属の上司に退職交渉をします。次の職場が決まっていれば強引な引き止めはないでしょう。
ですが、「年度末でないと退職できない」「有給消化はできない」などと嘘を伝えられる場合も…
円満退職するために、以下の3つに注意して余裕のある退職日を設定しましょう。
- 勤務シフト作成の都合
- 業務の引継ぎ
- 有休消化
退職の3か月前に伝えられるとスムーズですよ。
転職の求人を探す・応募する方法6つ
求人を探す方法には以下の6つがあります。
- 転職エージェント
- 転職サイト
- 企業HPから直接自己応募
- 知人に紹介してもらう
- SNSで探す
- ハローワーク
方法①転職エージェント:◎
看護師から他の職種に転職するなら転職エージェントの利用がおすすめです。
理由の一つは、転職活動の負担が減ることです。在職しながら転職活動を進めるのはとても大変。
- 自分に合う求人探し
- 10社を超える企業の応募管理
- スケジュール管理
- 企業とのやりとりの仲介
などなど、やるべきことはたくさんあります。転職活動の一部を代行してもらえるのは転職エージェントの強みです。
もう一つの理由は、小さな相談にも乗ってくれることです。看護師としての転職と一般的な転職は細かな常識が違います。
「求人票のここがわからない」
「職務経歴書ってこれで大丈夫?」
「オンライン面接の練習をしてほしい」
など、私も担当コンサルタントに逐一相談していました。困ったときに相談相手がいるのは本当に心強いですよ。
転職エージェントからのスカウトを待つビズリーチ
求人豊富なdoda、リクルートエージェント
20代前半ならアーシャルデザイン
ワーママで時短正社員希望ならリアルミーキャリア
ただ、転職エージェントでは自己分析はほぼ手伝ってもらえません。
無料のサービスですし、自己分析をサポートするような時間と労力はかけられないのでしょう。
自己分析は事前に済ませておくべきです。
方法②転職サイト:〇
企業と直接やりとりすることに抵抗がないなら、転職サイトから直接応募するのもいいでしょう。たくさんの企業の情報が集まっており、自由度高く転職活動をすすめられます。
ですが、企業とのやりとりには一定のビジネススキルを求められます。看護師からの転職ではややハードルが高いですね。
方法③企業HPから直接自己応募:〇
自己アピール力に自信があって「この企業にどうしても行きたい!」という強い思いがあるなら、企業に直接アプローチする方法もあります。熱意が伝わりますよね。
しかし、契約している転職エージェント経由でしか採用を受け付けていない企業もあります。応募者が多すぎて転職エージェントでふるいにかけてもらうためや、事業戦略が競合他社にバレないようにするためです。
方法④知人に紹介してもらう:〇
知人の紹介での転職はリファラル採用とも呼ばれ、最近再注目されている採用方法です。
紹介者から会社の内情や待遇を聞くことができるため、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
途中での選考辞退や退職がしにくいという欠点もありますが、看護師から企業へ転職した知人がいるなら相談する価値はあるでしょう。
方法⑤SNSで探す:〇
最近はツイッターや、LinkdIn(リンクトイン)・Wantedly(ウォンテッドリー)などのビジネスSNSからの採用も増えてきています。
LinkdInは外資系企業への転職、Wantedlyはベンチャー企業への転職を考えているなら登録してみてもいいですね。
ただし、ある程度の実績が必要ですし、企業と直接やりとりします。転職初心者にはあまりおすすめできません。
方法⑥ハローワーク:△
求人を探すならハローワーク(公共職業安定所)を利用する手もあります。
職員に相談もでき、未経験歓迎の求人も豊富です。
しかし問題点もあります。
- ブラック企業の求人が多い
- キャリアアップになる求人はない
- 看護師免許を持っていると看護師求人ばかりすすめられる
ハローワークはあくまで、職に就くのが困難な方のためのセーフティーネットです。
この点を押さえて利用しましょう。
私は6つの方法すべてを利用しました。
転職活動はやることが多くて本当に大変です…転職エージェントのコンサルタントさんがいなければ転職はできなかったでしょう。
転職活動を成功させるコツ
私が転職活動のなかでやってよかったこと・やればよかったと後悔していることをお伝えします。
事前の自己分析で書類選考・面接通過率を上げる
求人応募前に自己分析をしておくと、以下の理由で転職活動を効率的に行えます。
- 応募のムダ打ちを防げる
- 応募書類・面接で一貫性を保てる
やみくもに応募しても選考通過率は下がるだけ。
選考対策の労力はムダになり、時間だけがかかります。
お見送りされるたび「自分には転職は無理なのかも…」と自己肯定感もどんどん下がって行きます。
また、応募書類から面接で一本筋の通った回答ができないと、面接官に「どれが本音かわからない人」という印象を与えます。
信用できない人を自分たちの仲間にしたいとは思いませんよね。
事前の準備がなければ納得のいく転職は絶対にできません。
\ 転職活動準備のプロ!/
私は企業への転職活動は迷走しました…
今考えれば、明らかに自分に向いていない仕事に応募したことも。
途中で自己分析の重要性に気づいて持ち直すことができて良かったです。
急がば回れってことだね!
転職活動開始は余裕を持って
異業種への転職には少なくとも半年はかかると考えておきましょう。
自己分析はきちんと取り組むと1~3ヶ月、求人応募から内定が出るまでは3ヶ月~半年かかります。
転職を思い立ってから入社するまで、私の場合は約1年かかりました。
半年も前から始めなきゃいけないの?!
看護師は就職するときに自己分析を経験しませんよね。初心者では時間がかかることを覚悟しておきましょう。
退職交渉、業務の引継ぎ、有給消化などを考慮して、長めに見積もっておくのが得策です。
最終面接のスケジュールを合わせる
最終面接のスケジュールはできるだけ近づけましょう。
複数の内定をゲットできれば、自分が企業を選ぶ立場になれます。
内定通知から内定承諾までの期限を1週間としている企業もありますので注意が必要です。
内定を複数取れると年収交渉も楽になります!
まとめ:転職活動は入念な準備が成功の鍵
転職はあなたの人生を大きく左右する一大イベント。できるだけ失敗は避けたいですよね。
自分に合った職場を見つけるには、まずは自分の性格・傾向をよく知ることが重要です。
しっかり自己分析をすれば転職成功率も上がりますよ。
納得した転職ができるよう、まずは一歩、行動してみましょう。
キャリアに迷ったら、プロのキャリア相談を受けてみましょう。
「転職」にリスクはありますが「転職活動」はノーリスクです。
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過去を活かして、楽しい未来を勝ち取りましょう!
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