看護師もう辞めたい…疲れた…
看護師から転職しやすい仕事はあるの?
どうすれば転職できるのかな?
看護師を辞めたいと考えてしまうこと、誰でも一度はありますよね。
でも、看護師を辞めて違う仕事に転職したい場合、すぐに転職活動を始めるのは大失敗のもとです。
看護師として15年働いた後に別の職種へ転職した筆者が、
おすすめの職種と成功する転職の手順を解説します。
\ 企業への転職に失敗したくないなら /
看護師から別の仕事に転職するメリット
看護師から別の仕事に転職すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
転職した仕事によって違いますが、一般的に想定されることを挙げていきます。
身体的・精神的負担が減る
看護師は体力的にハードな仕事ですよね。
身体的負担
- 体力労働
- 絶え間なく動きまわる
- 移乗や歩行の介助
- 長時間のサービス残業
- 夜勤など不規則な勤務
精神的負担
- 人の命を預かるプレッシャー
- 転倒転落
- 自己抜去
- 薬剤の誤投与
- 急変
- 自分の身の危険
- 汚物・危険物・感染源への暴露
- 患者からの暴力・セクハラ
特に長年の夜勤は確実に健康を害します。不整脈に苦しみながら夜勤をこなす看護師もいました…体が資本の仕事だからこそ、体調を崩すと働けなくなる心配も。
看護師以外へ転職すれば、重すぎる負担からは解放されるでしょう。
もし50代になって体を壊して、でも看護以外の仕事には就けない、なんて状況になったら悲惨です…
ワークライフバランスが保てる
人生を楽しむためには、ワークライフバランスの充実は重要です。
でも、看護師は夜勤ありきの仕事が圧倒的に多いですよね。
特に子育てとの両立を考えたとき、家族の支えがない限りはキャリアを諦めざるをえないでしょう。
看護師の管理職って、ほぼ男性か子どものいない女性ですよね…
一方、一般企業は働き方改革が盛んです。テレワークやフレックス勤務、副業の許可も浸透してきています。
- 自分の生活を大切にしたい人
- キャリアを諦めずに家庭と仕事の両立をしたい人
- 副業やパラレルワークを考えている人
このような人は、転職でワークライフバランスが改善するかもしれません。
仕事量に見合った給料が得られる
看護師は資格職で努力が評価されにくいシステムです。
人員配置基準のため、看護師は頭数がそろって初めて病院の利益になります。
配属半年でも優秀な人でも、経営的には同じ一人の看護師。個人のスキルが病院の稼ぎに直結することはありません。
あなたが努力家なら、セールスなどインセンティブ比率の高い職種への転職がおすすめです。
最小限の業務をこなすだけの人が得する構造は、看護師業界全体の不利益なんですけどね…
強制的な異動が少なく自分のやりたい仕事ができる
自分の意思と関係なく部署異動を命じられること、ありませんか?
世の中では個人のスキルを重視する「ジョブ型雇用」に移行しつつあります。
しかし看護界ではいまだ、管理者が一方的に配属を管理する「終身雇用」の色合いが強いです。ずっと緩和でキャリアを積んできたのに突然手術室に異動!なんてことも…
主体的にキャリアを考えられる人は仕事の成果もあがるという研究結果もあります。モチベーションを高く維持できるからです。
どうせ働くなら、興味が持てる仕事がしたいですよね。
看護師から別の仕事に転職するデメリット
看護師を辞めて違う仕事に転職すると以下のようなデメリットがあります。
- 収入が下がる可能性
- 看護師として半端になる
ですが、今後看護師として働かない人は心配不要。むしろ看護師を続けるほど、転職後の仕事のスキルアップ・キャリアアップの時間を減らすことになります。
あなたには本当に「看護師」が必要でしょうか?それとも他に手に入れるべき武器があるでしょうか。
看護師資格に執着して、新しい可能性を潰さないでくださいね!
収入が下がる可能性がある
看護師は資格と夜勤で他の職種より給与が高いです。そのぶん、転職先によっては年収が100万円ダウンなんてことも。
ただ、この差額はほぼ夜勤のぶんです。国家資格があるからではありません。
女性の平均年収
女性全体 | 看護師 | |
20~24歳 | 242万円 | 352万円 |
25~29歳 | 319万円 | 412万円 |
30~34歳 | 309万円 | 435万円 |
35~39歳 | 311万円 | 456万円 |
国税庁 民間給与実態統計調査(令和2年)より抜粋
収入が多少減っても夜勤のない生活がいいのか?はあなた次第。
それに企業なら、一旦下がってもしっかり働いて評価されれば数年後に上がってきます。
看護師として働いた経験をうまく使えば、むしろ年収アップの可能性も!
看護師として半端になる?いつでも戻れるのが看護師の強み!
「看護技術を身につけるべき」「看護から離れたら技術を忘れて困りそう」。このように考える方は多いでしょう。
しかし、看護技術を忘れてしまっても問題はありません。
- 看護・医療の常識は5年~10年でアップデートする
- 職場によって必要な技術・知識は異なる
無理に看護技術を維持しようとするよりも、必要なときにその場で学びなおすことが大事です。
そして看護師免許は一生もの。日本看護協会による復職支援も豊富ですから心配ありません。
看護師免許という保険があるからこそ、ほかにチャレンジしやすいんです!
とはいえ、なかなか踏み出せないのが本音でしょう。
仕事の悩みを解決するためにはさまざまな手段があります。
- 院内で部署異動
- 病院から別の病院へ転職
- 病院以外で看護師として転職
- 看護師として働いた経験を使って企業へ転職
看護師から別の仕事に転職したいと思う、あなたの理由は何ですか?
モヤモヤしているならキャリア相談サービスで打ち明ける方法もあります。
\ プロに話してみる /
相談相手がキャリアのプロだから、客観的な意見をもらえますよ。
看護師から転職できる別の仕事ってどんなものがある?
それでも看護師以外の職種も気になる…という方は、以下の2点を知っておきましょう。
- 看護師から別職種に転職する人は意外と多い
- 免許は無駄にならない
潜在看護師の中で看護師以外の仕事に就いている人はどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省の推計では無職・学生を中心に潜在看護師は70万人以上。一方ナースセンターの調査では、潜在看護師のうち8割以上が無職・学生(大学や大学院進学)です。
残りの1~2割の潜在看護師、つまり10万人前後が看護師以外の仕事で働いていると考えられます。
また、転職を考える場合、「せっかくとった看護師資格を使いたい」と考えますよね。でも実は、看護師転職サイトには載っていないけど看護師経験を活かせる仕事はたくさんあるんです。
価値があるのは「資格」ではなく「あなた」。
看護師資格にとらわれるのは絶対にもったいない!
看護師資格・経験を活かせる仕事はIT企業にも
看護師から転職しやすい仕事はたくさんあります。
医療×IT系企業 | マーケティング コンテンツライター カスタマーサクセス *顧客の製品利用を継続させるために積極的にサポートする仕事 カスタマーサポート *顧客からの問い合わせに答える仕事 |
製薬メーカー | 治験コーディーネーター(CRC) 臨床開発モニター(CRA) MR DIコールセンター |
医療機器メーカー | クリニカルスペシャリスト 医療機器営業 ナースエデュケーター 製品企画 事業開発 |
医療系広告代理店 | 広告プランナー(アカウントエグゼクティブ) メディカルライター |
産業保健 | 企業看護師・企業保健師(産業保健師) 健康相談事業のコールセンター |
以下の記事では、さらに珍しい求人の探しかた・コツを徹底的に解説しています。
看護師と全く関係のない仕事
もっと視野を広げて、医療・看護と全く関係ない仕事に就くこともできます。
好き・得意を活かせば、看護師以外に転職することもできますよ。
どんな小さなことでもいいです。あなたの仕事を細分化して、「好きな作業」や「人に感心されたこと」を挙げてみましょう。
- 人と話すことが好きなら接客業・セールス
- 人の相談に乗るのが得意ならカウンセラーやキャリアアドバイザー
- マネジメント経験があれば業界を超えて高収入で転職
う~ん…でも、得意なものなんてないよ。
自分の好きなこと・得意なことは自然にできてしまうので、自分ではよくわからないもの。
第三者の意見をもらうと意外な強みが見つかることもあります。
どんな職業でもOK!では選択肢が多くて選べません。まずは自分の軸を発見する自己分析をおすすめします。
30代向けに書いていますが、すべての年代の人に役立つ内容です。
看護師から別の仕事に転職するための3ステップ
転職は正しい順序で行わないと確実に失敗します。
順番を間違うとまわりの意見に振り回されてしまうからです。
条件の悪い高給与案件に飛びついてしまったり、転職後に「こんなはずじゃなかった」という後悔することも…
まずは入念な準備をしてから転職活動に臨みましょう!
STEP①【自己分析】自分の興味・価値観を知る
転職活動を始める前には、自分の仕事観・転職の軸を明確にする自己分析が必要です。
求人を検索するだけの転職サイトで、自分の興味の傾向をみるのもアリですね。
ただ、自分ひとりで正確に自己分析を行うのは難しいので、適切な第三者からに相談することが重要です。
STEP②【リサーチ】どんな求人があるのか知る
総合型転職エージェントに登録して、実際の求人と自分の市場価値をリサーチします。
企業側から声がかかるスカウト系の転職サービスなら、自分の過去の経歴から転職オファーをもらえます。自分がどんな企業から求められているかを知ることができますよ。
ただ注意したいのが、自己分析が終わった後に応募すること。
なぜなら書類選考から最終面接までは一貫性を求められるからです。選考途中で話がコロコロ変わると信頼を得られず、採用お見送りの原因になります。
STEP③【未経験に強い転職サービスへ登録】目的別に選ぶ
看護師以外への転職をしたいなら、看護師転職サイトではなく総合型転職エージェントを選びましょう。
特に未経験転職に強いエージェントなら、職務経歴書や面接対策までしっかりサポートしてくれます。
もし企業と直接やりとりすることに自信があるなら、SNS採用やコネ採用(リファラル採用)も検討しましょう。
ツナグバ トップエージェントがキャリアプラン設計をイチからサポート!
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転職成功のカギは適切なゴール設定です!キャリアのプロと一緒にじっくり考えてみましょう。
看護師から別の仕事に転職を成功させるコツ
求人票を読み込んで企業側のニーズを考える
企業側の視点で求人票を理解すると採用確率が高まります。
企業は、条件に完璧に当てはまる人を採用したいのではありません。企業の利益になる人を採用したいのです。企業がイメージする人物像を伝える手段が求人票です。
例えば、学歴条件に大卒と書かれていても専門学校卒が採用されることもあります。
- 求人票
- 企業HPの新卒採用のページ
これらを読み込んで人物像を理解し、「自分は企業が求める人材だ」と伝えましょう。
くれぐれも自分の条件ばかりを優先しないようにね!
転職したい職種のことを徹底的に調べる
転職を成功させたいなら、明日から働けるくらい転職先の仕事を理解しましょう。
企業は転職してすぐに活躍できる人材を求めています。
とくに未経験転職で重要なのは、新しい仕事と今の自分の間にあるギャップを把握すること。把握できていなければギャップを埋めることもできませんよね。
成功への近道は、相手をよく知ることです!
まとめ:看護師経験は別の仕事への転職でも武器になる!
看護師を辞めたいと考えてしまうことってありますよね。
未経験の仕事に転職したい人の最初のステップは、自分の悩みと価値観の軸を明確にすること。
鏡となる第三者の視点が絶対必要なので、キャリア相談を使うのがおすすめです。
自分の軸が明確になったら総合型転職エージェントを使いましょう。
\ 看護師から別の仕事へ転職するなら /
まずは仕事へのモヤモヤを紐解いてみるだけなら、失敗もせず前進できますよ。
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