看護師から別の職種に転職する場合、職務経歴書の提出を求められて困る方は多いです。
「初めての転職…職務経歴書ってなに?どう書いたらいいの?」「自己PRに書けるような実績なんてない」
私も異業種への転職活動をするまでは職務経歴書を知りませんでした。目立った実績もなく、はじめは全く書けません。
しかし、読み手を意識することで書類選考率が一気に上がり、一般企業への転職を勝ち取りました。
この記事では、看護師の職務経歴書の書き方と選ばれるコツを伝授します!
経験部署別・希望職種別の例文も用意していますので参考にしてくださいね。
コツを押さえれば大丈夫!立派な実績なんて必要ありません。
職務経歴書とは
職務経歴書は転職の採用選考に必要な書類のひとつ。
経験業務の内容を細かく記載し、自分のスキル・経験を可視化します。
面接でも職務経歴書を元に質問されます。しかし、書類で興味を持ってもらえなければ、会ってすらもらえません。
あなたの魅力を売り込む、非常に重要なアイテムなんです!
履歴書との違い
履歴書はあなたの基本情報を伝える書類です。
居住地や学歴、所属した会社名、所持資格などを形式に沿って記載します。
一方、職務経歴書はあなたがどのように企業に貢献できるかをアピールする書類。
履歴書の情報を補完し、企業側は履歴書からではわからない細かな実務経験や強みなどからあなたの能力を推測します。
看護師の転職に職務経歴書はいらない?
病院や施設では職務経歴書が不要なことが多いです。一方で、一般企業への転職では必ず提出が求められます。
不要 | 一般的に必要 | 一般的に
---|---|
一般クリニック 老健施設 | 病院美容クリニック 産業保健師 一般企業への転職 | 訪問看護ステーション
職務経歴書の基本マナー
基本はWordで作成しましょう。
文書作成スキル・パソコンスキルもチェックされています。
パソコンを持っていない場合はネットカフェを使うなど工夫しましょう。
スマホから作成できるアプリもありますが、レイアウトを修正できないのでおすすめしません。
決まったフォーマットはありませんが、直近のスキルをアピールしやすい逆編年体系式が一般的。
dodaのテンプレート(Word、逆編年体系式)が使いやすくおすすめです。
選考通過率がアップする!職務経歴書を書く手順
採用されるためには魅力ある書類を書くことが大切です。
一つの求人への平均応募者数は30人。勝ち残るためには採用担当者に「欲しい」と思わせなければなりません。
普通に看護師やってただけだし、他の応募者に勝てる実績や経歴なんかないよ…
派手な実績なんて必要ありません。
ポイントは、企業の採用ニーズを見極めること!
- 企業が採用したい人物像をリサーチ
- 書きやすい部分から埋めていく
- 自己PRを記載
- 職務要約は最後に
企業が欲しい人物像と自分の売りが一致しているように見せる切り口で書くのがポイントです。
①企業が採用したい人物像をリサーチ
まずは企業の採用したい人物像を見極めましょう。
企業は、採用したい人物像をイメージしながら求人情報を出しています。
何枚もある書類のなかでイメージにぴったりの人がいたら、自然と目立って見えるもの。
あなたが企業の求めるイメージに近い人だという印象を与えられれば、書類選考は突破できます。
応募したい企業の採用ニーズはどんな人でしょうか。
以下の情報をヒントに人物像を把握しましょう。
- 求人票
- 企業HPの新卒・中途採用ページ
- 企業HPの社長・社員インタビュー
- 転職エージェントからの情報
ニーズと多少ずれてても応募して大丈夫。100%一致する人はいません。
②書きやすい部分から埋めていく
上から順に記入する必要はありません。
深く考えずに書けるところから記入していきましょう。
- 提出日
- 氏名
- 過去に在籍した施設の情報
- 在籍期間
- 職務内容
- 保有資格・スキル
ここで大事なのは、事前にリサーチした人物像に当てはまるように書いていくことです。
例えば、治験コーディネーターになりたいのにBLSプロバイダー資格を書いてもほとんど意味がありません。
それよりもパソコンスキルや語学力が求められますので具体的に書きましょう。
もう一例、クリニカルスペシャリストの場合。
担当製品の類似商品を扱った経験など、その診療科に積極的に関わった経験を重点的にアピールしましょう。
自動車の運転免許は通常必須ですので記載します。
採用ニーズに当てはまらない情報は書かなくてOKです!
企業が欲しい情報を意識して書きましょう。
③自己PRを記載
自己PR欄を魅力的に書くためには自己分析が必要です。
まずは自分の強みを5つ挙げます。そのうち、採用ニーズに合致しそうな2~3つのみを選んで記載しましょう。
自分の強みを見つける簡単な方法はおもに2つ。
- 過去の成功体験から、なぜ上手くいったのかを考える
- 弱点をポジティブに言い換える
記憶に残っている体験はあなたの強みが活かされて成功した可能性が高いです。
また、弱みというのはあなたの特性がネガティブに現れてしまったもの。
同じ特性がポジティブにあらわれれば強みにもなります。
捉え方を変えてみましょう。
素早く行動できない=他人のペースに巻き込まれずにじっくり取り組める
人の悪いところばかり気になる=問題を発見する力がある
大勢の人と広く付き合うのが苦手=一人とじっくり関わるのが得意
自分の強みを見出したら、企業の採用ニーズと重なるものだけをピックアップします。
今回書かなかった強みも他の企業に応募するときには使えることがあります。メモしておくといいでしょう。
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④職務要約は最後に
すべて記載できたら最後に、書類の一番上に「職務要約」を記載します。
運命の分かれ道となる最も重要なパートですので、特にアピールしたい点をまとめましょう。
採用担当者全員が職務経歴書の全文を一字一句読むことはありません。
要約で気になった部分だけを詳しく読んだり、面接で質問したりします。
魅力的でないと冒頭10秒で不採用になります。
逆に職務要約が魅力的だと「とりあえず会って話を聞いてみよう」と面接につながります。
- 3~5行を目安に、読み手が1分で人物像を把握できるように
- 職歴が複数ある場合はキャリアの一貫性が見えるように
- 採用ニーズに合っていれば職務以外の社外活動を書いてもOK
まずは面接にこぎつけるために、あえて質問の余地を残して興味を抱かせるというテクニックもありますよ!
看護師経験者の職務経歴書の例文
書き方が分かったら実際に職務経歴書を書いてみましょう。
例を4つ挙げましたので、それぞれダウンロードして参考にしてください。
職務経歴書例①病棟看護師からCRC(治験コーディネーター)
CRC(治験コーディネーター)は、新薬の治験をお手伝いする仕事です。患者さんや医師との連絡調整が多く、コミュニケーション力を問われます。
\ CRC希望の方はこちら/
職務経歴書例②病棟看護師から医療IT企業のカスタマーサクセス
カスタマーサクセスは営業活動の一部を担う職で、おもにソフトウェア製品導入後の顧客に積極的なサポートをします。
リモートでできることが多く、看護師からの転職で最近人気の職種です。
\ カスタマーサクセス希望の方はこちら /
職務経歴書例例③手術室・ICU看護師からクリニカルスペシャリスト
クリニカルスペシャリストは、医師が製品を使用して侵襲的処置を行う際に立ち会い、使用方法の助言を行う職種です。
手術室やICUで医師と濃厚なコミュニケーションをとった経験がある方、製品領域の知識が豊富な方が好まれます。
\ クリニカルスペシャリスト希望の方はこちら /
職務経歴書例④第二新卒看護師から美容クリニック
美容クリニックは自費診療であり、丁寧な接客や営業力、美容への強い興味などが求められます。
第二新卒の場合は過去の経験やスキルよりも今後のポテンシャルを重視されますので、学習意欲や素直さをアピールしましょう。
\ 第二新卒・美容クリニック希望の方はこちら /
印象の良い職務経歴書を作るコツは”思いやり”
職務経歴書は読み手に親切な文章で書くことを心がけましょう。
採用担当者には時間がありません。
最初に書類を読む人事担当者は何十枚もの書類を読みますし、面接官は業務の合間を縫って面接しています。
少ない時間で読めるように配慮できると好印象を与えます。
相手への配慮は書面からでも伝わるものです。
コツ①一目で理解できる見出し
重要な部分が一目でわかるように【】などで目立つ見出しを作りましょう。
職務内容や自己PRなどで使うと有効です。
コツ②端的で読みやすい文章構成
わかりやすく論理的な文章が書けると仕事ができる人だと評価されます。
自己PRでは以下の順で書くと効果的です。
- 次の業務で活かせるスキルを主張
- 具体的なエピソードで主張を支持する
エピソードは具体的であるほどリアリティが増して主張の信頼性が上がります。
コツ③注意したい専門用語の使い方
人事担当者が知らない専門用語・略語は使わないようにしましょう。
職務経歴書はさまざまな立場の人が読む書類です。
製薬企業や医療機器メーカーなら専門用語を使っても問題ありません。
ですが、IT系企業では面接を担当する事業責任者がシステムエンジニアで、製品に関わる用語以外は知らないなんてことも。
理解しやすい言葉で書けているかを確認するには、以下の方法も有効です。
- 一晩置いてから読み返す
- 声に出して読んで見る
- 看護師以外の人に見てもらう
相手の立場に立って考えられる人とは「一緒に働きたい」って思いますよね!
魅力的な職務経歴書が書けないのは自己分析が浅いから
職務経歴書で最も悩むポイントは自己PRでしょう。
看護師は目立った実績を出しにくい職種ですからね。
でも、客観的な強みを自分で理解していないと内定を勝ち取ることはできません。
じっくり考えても表現できないのに、面接の場面で突然聞かれて答えられるでしょうか。
私も実際に「あなたが成果を上げた経験を、定量的データを交えて教えてください」と質問されたことがあります。
どうしても自己PRが書けないのは、準備が足りていないからかもしれません。
先に自己分析を深めることをおすすめします。
私は自己分析のサポートやキャリア相談ができるサービスを使って転職に成功しました。
ツナグバは、人材業界のトップエージェントがあなたの転職成功をゼロからサポートします。
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まとめ:職務経歴書は読み手への親切さがカギ
看護師からキャリアチェンジする際に必要な職務経歴書。
魅力的な書類を作成するポイントは読み手を意識することです。職務経歴書を書くためには以下のような準備が必要です。
- 企業側の採用ニーズを把握
- 自己分析で自分の強みを洗い出す
- 採用ニーズと強みが重なる部分をピックアップする
自分の魅力が伝わらない文章では選考はうまくいきません。
転職活動が上手くいかない場合は誰かに相談してみましょう。自分では気づけなかった強みに気づけることがありますよ。
ツナグバは転職活動のサポートもしてくれます。試しに一度話してみてはいかがでしょうか。
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